片付けの本を片っ端から読んでいる人。
何年も片付けの本を読み続けている人。
片付け講座ジプシーになっている人。
インスタグラムで収納の研究をしている人。
みなさん勉強家だと思います。
でも片付けのプロになりたいという場合を除いて、自分の家を片付けたいだけなら、実はそれほど多くの知識は必要ありません。
片付けの情報はたくさん溢れていますが、自分の家を片付けるのに必要な情報ってほんの少しなんです。
私は建築設計事務所で働いていた時、コンピューターを使って図面を書く、CADオペレーターでした。
違う設計事務所へ転職した際、そこでは違うCADのソフトだったので、一から操作を覚え直さなければなりませんでした。
家族でやっている小さい設計事務所だったので、ひとりひとりがすぐ戦力にならなくてはなりません。
社長にも「すぐCADを使えるようになってや!」と言われたので、必死でマニュアルと格闘していました。
でも先輩が時間を作ってくれて、CADで実際の図面を書いているところを実演してもらい、
「下書きにはこのコマンドを使って、柱にはこのコマンドを使う」
という風に説明してもらいながら教えてもらいました。
一からマニュアルと格闘するよりもピンポイントで実践的でわかりやすかったのです。
その操作を教えてもらってからすぐに図面が書けるようになりました。
CADにはたくさんの便利な機能がありますが、すべての機能を知らなくても図面は書けます。
というか、たくさんある機能のうち使う機能はほんの一部かもしれません。
知っていたら便利な機能もあったかもしれませんが、先輩に口頭で教えてもらった機能だけでその後も不便なく図面は書けましたので、マニュアルをすべて読んで技術を取得するよりも、最短で操作をマスターすることができました。
その後、操作マニュアルはほとんど見ていません。
家の片付けでも同じことが言えると思います。
一から勉強しなくても、すべての片付けの知識を知らなくても、自分の家を片付けるほんの少しの知識さえあれば片付きます。
ほんの少しの情報でいいのに、たくさんの情報を入れすぎると混乱してしまい、そこで迷いなども出てきます。
お客様で整理収納アドバイザーという職業があることすら知らなかった方がいらっしゃいましたが(ご縁があり片付け作業に行かせていただきました)、そういう方の方が案外最速で片付いたりもします。
余計な知識が無い分、自分の持ち物や、お家のスペースのことだけ見て集中されるからだと思います。
収納用品などの知識はプロにまかせて、ご自身の持ち物を選別することに集中して、全国の整理収納アドバイザーなどに依頼してみてはどうでしょうか?
私は本日もお片付けサポートに行ってきます♪